世界史の教科書の使い方
猿人原人から始めがち
進度は違えど、大体の学校は教科書通りの順番で授業を進めると思います。
アウストラロピテクスではやくも飽きてしまう人がちらほら…
それは置いといて。
受験に向けて自分で進める場合もとりあえず先史時代や古代史からやる人が多いでしょう。
しかし、教科書の頭から順番に読み始めると途中高確率で混乱します。
その理由とお勧めの使い方を順番に説明します。
教科書の構成はバトル漫画式
何が言いたいのかというと教科書や参考書は時代と地域の行き来が激しいんです。
これが世界史選択の受験生が少ない原因の一つです。笑
ローマ帝国が東西分裂し始めて「どうなるの⁉」と思ったら次のページで突然インダス文明始まりますからね。
次にヨーロッパが出てくるのは70ページ後で、しれっと西ローマ帝国は滅亡します。
「一方その頃○○では…」みたいな構成が世界大戦が始まるあたりまでずっと続くんです。
これじゃ受験生も混乱しますよね。
おすすめ!地域別勉強法
時代がぶち切りでになってるなら、各地域史をそれぞれつないで勉強すればいいんです。
こんな具合にザックリ分けます。(日本贔屓な地図なのは内緒)
この区分が使えるのは教科書52ページからなのでそこから考えます。
(それ以前の範囲は通しでやってしまって大丈夫ですが、何気に最初の51ページ分の古代オリエントあたりが世界史の中でもかなり複雑なのでむしろ後回しにして良いと私は思っています。)
つまり西洋史ならゲルマン民族大移動から冷戦終結まで、中国史なら黄河文明から中華人民共和国までぶっ通しでやるということです。
これなら流れがつかめるし日本史感覚で勉強を進められます。
ページ数で分けるならこんな感じ
山川の教科書を地域別に分けるとこんな感じ!
参考にしてみてください。
①インド 52-61 111-112 197-200 287-291 326-328 350-352 378-379 393 404
②東南アジア 62-65 112-114 291-294 328-329 352-353 377-378 391-393 404-406
③東アジア 65-74 81-93 157-169 178-192 295-301 321-326 346-350 358-360 366-368 376 390-391 393 404-405
④中南米 75-76 319-320 387 403-404
⑤中央アジア 77-81 154-157
⑥イスラム 100-111 115-119 192-197 283-287 330 353-355 384-386 407-409
⑦アフリカ 114 315 355 386-387 406-407 409
⑧欧米 120-153 201-282 308-321 330-346 356-358 360-366 368-370
⑩世界 371-376 379-384 387-390 394-403
(黄色はアラブ以外のイスラム史関連です。)
どこからやればいいのか
とっつきやすいのはイスラム史やインド史だと思います。
ただ流れが単調なので流れをつかみたいならヨーロッパ史からやるのも良いと思います。
慣れてきたら中国史、東南アジア史…とひろげていくと
「タラス河畔の戦い、イスラム史でもでてきたぞ!」
「モンゴル帝国に来たルブルックはルイ9世のお使い…てことはヨーロッパじゃそろそろ十字軍終わるころか…」
みたいに横のつながりを意識できるようになります。
以上が私のお勧めする地域別勉強法でした!
世界史って教科書だけで受験勉強できるの?
学校で買わされる世界史の教科書。
ほとんどの方はこの水色の山川の教科書を購入するかと思います。
そこで世界史ってこの山川の教科書だけでも受験勉強できるの?という疑問が浮かびますよね。
結論から言うと厳しいと思います。
しかし勘違いしてほしくないのは、だからといって別の参考書を買ってほしいのではないということです。
ただ、教科書という形のものだけではセンター・私大・国公立すべての問題に対応できないんです。
そこでこれさえあれば何とかなるグッズを紹介します。
- 山川の教科書
- フルカラーの資料集
- 一問一答
以上です。
少なくね?と思うかもしれませんが使い方次第で難関校まで対応できます。
最低限というか、むしろこれ以上買わなくていいと思います。
逆に多ければ多いほど混乱するのでこの三冊を使い倒したほうがいいです。
(ほら、クラスでもそんなに頭良くない子ほど塾の参考書いっぱい机に積んでるでしょ…)
では理由をそれぞれ挙げていきたいと思います。
まず教科書。
定期テストなら教科書を読んで太字を暗記したり流れをノートにまとめたり人並のことをしてれば十分対応できます。
センターなんて教科書の内容を覚えていればほぼ満点が取れます。
ただ一つ欠点があって、構成が所見殺しすぎることなんです。
どの参考書もなぜかそうなんですが、時代と地域が行ったり来たりしているんですよね。
一ページ目から順番に読もうとすると高確率で混乱します。
教科書の使い方についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
次に資料集。
資料集なめたらアカンですよ。
情報量は他のどの参考書より段違いに多いです。
これ一冊で年表、地図問題、文化史、史料問題などイレギュラーな問題に対応することができます。
教科書や一問一答で出てきた地名や人物は必ずチェックしてください。
「イスタンブールってこんな微妙な位置にあんの⁉」
「韓非子めっちゃイケオジじゃん!」
みたいな発見があって面白いし記憶に残りやすくなりますよ。
最後に一問一答。
最後の砦、というか私大はこれにかかっています。
教科書だけで私大に対応できない理由は教科書に載ってないマイナー単語の一問一答問題が多く出るからなんですね。
ある程度勉強した人には伝わると思うんですけどレウクトラの戦いとか教科書に載ってないですよね?
でも私大ではわりと出るんですよ。
時間がない人はこれを毎日何週もすることをお勧めします。
これ一冊あれば用語集も買わなくて大丈夫ですよ。
まとめ
受験勉強はこの三冊でなんとかなる!
こんなことを言っておきながら私が受験したときはほかの参考書を買ったり塾の参考書も使ってみたりしてました…
つまり不安から色んなものに手を出してるダメ受験生の典型だったんです。
しかしやっぱり最後までちゃんと使ったのはこの三冊なんですよね。
それを伝えたくてこの記事を書きました。
ブログをはじめてみました。
ブログをはじめてみました。
こんにちは。
今年の春から大学生になる者です。
私立文系で世界史を選択し勉強をしたところ面白さに気づき、受験が終わっても何かやってみたいということで世界史ブログをはじめてみました。
世界史を学ぶにあたって、いきなり教科書を読むと時系列や出来事が起こった経緯がうまく呑み込めず消化不足になりがちですよね。
かといって単語帳や資料集を用意してもどこを見ればいいかわからない・・・
当ブログではそういった悩みを解消するべく世界史の勉強の仕方や混乱しがちな分野のまとめなどを書いていきたいと思います。
必修科目で仕方なく、受験科目として真剣に、興味があって、教養として・・・など様々な理由で世界史を学ぶ人の手助けになるようなブログを目指します。
最後におまけとしてみんな大好きインノケンティウス3世を載せます。